東京都内で麻疹感染が急増中 予防と対策のポイント
公衆衛生レポート ・

最新の感染状況
2025年に入り、東京都内で麻疹(はしか)の感染報告が継続的に増加しています。 夏季の旅行やイベントなど、人の移動が活発になる時期と重なり、感染拡大の懸念が高まっています。 麻疹は非常に感染力が強く、免疫を持たない人は短時間の接触でも感染する可能性があります。
麻疹とは?
麻疹は麻疹ウイルスによる急性ウイルス感染症で、 高熱(39度以上)と全身の発疹が特徴です。 潜伏期間は10〜12日ほどで、発症の数日前から他人に感染させる力を持ちます。 空気感染や飛沫感染で広がり、免疫を持たない人は重症化する危険があります。
特に乳幼児や免疫力が低下している方は、肺炎や脳炎などの合併症を起こすリスクが高くなります。
予防と対策
ワクチン接種
麻疹ワクチンは2回接種が推奨されます。 接種歴が不明な場合は抗体検査や早期接種を検討しましょう。 海外渡航予定がある方は、出発前の接種が特に重要です。
感染予防行動
手洗い、マスク着用、混雑した場所の回避など、基本的な感染症対策は麻疹にも有効です。 発症者や疑いのある人との接触は避けましょう。
受診時の注意
発熱や発疹がある場合は、受診前に必ず医療機関へ電話し、指示を受けてください。 直接来院すると院内感染のリスクがあります。
旅行や外出時の注意
人混みの多い場所や流行地域への旅行では、感染リスクが高まります。 世界的に見ると、現在も麻疹流行地域は存在します。 旅行前には最新の感染症情報を確認しましょう。