熱中症と新型コロナの違いがわからない? 夏の受診ガイド
呼吸器内科医の監修をもとに一般向けに再編集 — 2025年8月

なぜ見分けが難しいのか
夏場は高温多湿の環境により熱中症が増える一方、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)も依然として流行の波を繰り返しています。 どちらも発熱や倦怠感といった共通症状があるため、自己判断だけで区別するのは困難です。
簡易チェック表(症状別)
症状 | 熱中症 | 新型コロナ |
---|---|---|
発熱 | 高熱になりやすい | あり(微熱〜高熱) |
喉の痛み・咳 | ほぼない | よく出る |
めまい・立ちくらみ | 頻度高い | まれ |
大量の発汗 | 初期に多い | ほぼなし |
味覚・嗅覚障害 | なし | 特徴的 |
自宅でできる一次対応
- 涼しい場所に移動し、首・脇・太ももの付け根を保冷剤で冷やす
- 経口補水液やスポーツドリンクで水分・塩分を補給する
- 症状が強い場合は無理せず休み、救急搬送を検討する
- 咳や喉の痛みがある場合はマスクをし、家族との距離を保つ
受診の目安
意識障害、呼吸困難、けいれん、動けないほどの倦怠感がある場合は、 迷わず119番に連絡してください。発熱と呼吸器症状がある場合は、 医療機関に電話してから受診しましょう。
予防のポイント
- 日中の不要不急の外出を避ける
- エアコンを適切に使用し、室温を28℃以下に保つ
- 人混みではマスクと手指衛生を徹底する