旦那のための沐浴ガイド
新生児の沐浴をマスターして、ママをサポート!
1. 沐浴とは?基本を理解
沐浴は、生後1ヶ月頃までの新生児を清潔に保つための入浴方法です。大人用の浴槽は衛生や安全性の理由で避け、ベビーバスを使って37~38℃のぬるま湯で優しく洗います。へその緒を濡らさないよう注意が必要です。
沐浴はいつまで?
通常、生後1ヶ月(約28~30日)まで行います。へその緒が取れ(生後5~15日)、臍が治癒するまで沐浴を続けるのが一般的。生後1ヶ月健診で医師が問題ないと判断すれば、大人用の浴槽での入浴(親子入浴)に移行可能。ただし、医師の指示や赤ちゃんの状態(早産や皮膚トラブル)によっては期間が異なる場合も。
2. なぜ大人用の浴槽を避ける?
- 衛生面: 大人用の浴槽には雑菌や石けんの残りが潜む可能性があり、新生児のデリケートな肌には刺激が強すぎる。免疫力が低い赤ちゃんを守るため、清潔なベビーバスを使用。
- 温度管理: 浴槽は水量が多く、37~38℃の均一な温度を保つのが難しい。赤ちゃんが冷えたり熱すぎたりするリスクを避ける。
- 安全性: 深い浴槽は滑りやすく、赤ちゃんを安全に支えるのが困難。ベビーバスなら浅く、安定して支えやすい。
- へその緒の保護: へその緒が濡れると感染リスクが高まる。ベビーバスなら濡らさず洗いやすい。
3. なぜへその緒を濡らさない?
- 感染予防: 濡れると細菌が繁殖し、臍炎(さいえん)や感染症のリスクが高まる。乾燥状態で細菌の増殖を抑える。
- 自然な脱落: へその緒は生後5~15日で自然に脱落。濡れると乾燥が遅れ、脱落が遅れる可能性。
- ケアの容易さ: 乾燥していれば、消毒用アルコールで簡単にケア可能。濡れると炎症や臭いの原因に。
ケア方法: 沐浴後、へその緒の根元を70%エタノールで拭き、乾燥させる。異常(赤み、膿、悪臭)があれば小児科医に相談。
4. 沐浴の手順:旦那もできる!
沐浴は5~10分で完了。以下の手順をマスターして、ママと分担しよう!
- 準備
ベビーバス、37~38℃のぬるま湯、タオル2~3枚、ベビーソープ、着替え、オムツ、ガーゼ(へその緒用)、保湿剤、湯温計、室温計を用意。室温を25℃前後に設定(暖房やエアコンで調整)。湯温計で温度を確認し、手首で熱さをチェック。
旦那の役割: 必要な物を揃え、湯温や室温を確認。ママが赤ちゃんに集中できるようにサポート。
- 服を脱がせる
清潔なタオルの上で赤ちゃんの服とオムツを脱がせる。寒さで不快にならないよう、素早く行い、必要なら薄いガーゼをかける。
旦那の役割: 服を脱がせる手伝い、着替えやオムツを準備。
- 頭を洗う
片腕で赤ちゃんの頭と首を支え、ガーゼでぬるま湯をかける。ベビーソープを泡立て、頭頂部や耳の後ろを優しく洗う。泡を流す際、顔に水がかからないようガーゼで拭きながら。
旦那の役割: ガーゼやソープを渡す、ぬるま湯を準備。
- 顔を洗う
ぬるま湯で湿らせた清潔なガーゼで顔を拭く。目や鼻の周りは特に慎重に。ソープは医師の指示がなければ不要。
旦那の役割: 濡れたガーゼを準備し、ママに渡す。
- 首・胴体・手足
赤ちゃんをベビーバスに入れ、片手で首と頭を支え、泡立てたソープで首のしわ、脇の下、腕、足の間を洗う。へその緒が濡れないよう、胸より下にお湯がかからないように注意。
旦那の役割: 赤ちゃんの体を支える、ソープやお湯を補充。
- 背中
赤ちゃんをうつ伏せにし、腕で支えながら背中を洗う。汗や皮脂がたまりやすいので丁寧に。へその緒を濡らさないよう注意。
旦那の役割: うつ伏せの赤ちゃんを安定して支える。
- おしり
最後にオムツ部分を洗う。女児は前から後ろに洗い、汚れが広がらないように。排泄物が残っている場合も丁寧に。
旦那の役割: 清潔なガーゼやお湯を準備。
- 拭いて着せる
清潔なタオルで優しく拭き、しわや耳の裏も忘れずに。へその緒を消毒用アルコールで拭き、乾燥させる。保湿剤を塗り、オムツと服を着せる。
旦那の役割: タオルで拭く、着替えや保湿剤を渡す。
- 後片付け
ベビーバスを洗い、乾燥させる。タオルやガーゼを洗濯に出す。
旦那の役割: 片付けを担当し、ママが赤ちゃんのケアに専念できるように。
5. 沐浴のコツと注意点
- 5~10分で完了させ、赤ちゃんが冷えないように。
- 赤ちゃんの顔に水がかからないよう、ガーゼを活用。
- 沐浴前に手を洗い、清潔を保つ。
- 初めての沐浴は助産師や育児書(例:「新米パパの育児大百科」)を参考に。
- YouTubeで沐浴動画を事前に見て、動きをイメージ。
6. 役立つリソース
- 厚生労働省:育児支援情報
- Pampers Japan:沐浴や育児のヒント
- 書籍:「新米パパの育児大百科」(主婦の友社)など