ステップ2:他の教育法との違いを知る

カテゴリ: 教育・子育て

モンテッソーリ教育と一般的な教育法の対比イメージ

一斉教育とは何が違う?

モンテッソーリ教育が一般の幼稚園や保育園(多くの場合は一斉教育)と最も異なる点は、「学びのペースと内容を誰が決めるか」という点にあります。

📘 モンテッソーリ教育 vs. 一般的な一斉教育

項目モンテッソーリ教育一般的な一斉教育
活動の選択子どもが自由に選択自由選択活動指導案に基づき、教師が指示
学びのペース個別ペース(敏感期に合わせて)集団ペース(カリキュラムに従う)
教師の役割環境の整備提示者(導く人)指導者管理者(教える人)
教具・教材目的を持って体系化された専用教具遊び道具や季節の製作材料など

一斉教育は集団での活動や協調性を育むのに長けていますが、モンテッソーリ教育は子どもの「集中現象」を引き出し、個の能力を伸ばすことに特化しています。


“子ども主体”とはどういう意味か

「子ども主体」という言葉は多くの教育現場で使われますが、モンテッソーリ教育における“主体”にはより深い意味があります。それは単に「好きなことをさせる」という意味ではありません。

💡 モンテッソーリ教育における「子ども主体」の核心

  1. 「活動の選択」の主体性

    子どもは、発達段階(敏感期)に応じて、自らが最も必要としている活動を選びます。大人は、安全で整った環境(準備された環境)を用意し、子どもの選択を尊重します。この選択の自由が、子どもの内なる欲求と学びを結びつけます。

  2. 「活動の反復」の主体性

    子どもは一度教具を提示されると、満足するまで何度も繰り返し同じ作業をします(集中現象)。これは、大人から強制された学習ではなく、子ども自らが自己形成のために活動を「選んでいる」証拠です。この集中体験こそが、モンテッソーリ教育の最大の目的の一つです。

  3. 「自由と責任」の主体性

    モンテッソーリ教育での自由には、常に責任が伴います。「教具は一人一つしか使えない」「使った後は元の場所に戻す」など、環境のルールを守る責任があります。このルールの中で、子どもは自律的に行動する力を身につけます。

重要なポイント:

モンテッソーリ教育では、自由とは「準備された環境の中で、自分で考え、活動を選択する権利」であり、単なる放任ではありません。この自由が、子どもの内に秘められた自発的な学習意欲を引き出す鍵となります。

✅ 本ステップのまとめ

  • モンテッソーリ教育と一斉教育の根本的な違いは、学びのペースが「個別」か「集団」か、活動の選択が「自由選択」か「教師指示」かという点。
  • モンテッソーリにおける「子ども主体」は、「内なる要求に基づいて、準備された環境の中で活動を自由に選択し、自己形成を行うこと」を意味する。
  • この主体的な活動を通じて、子どもは集中力自律性を育む。

次のステップでは、この主体的な活動を支える「敏感期」という考え方について、詳しく掘り下げていきます。