発達科学科
代表的な教育法一覧
モンテッソーリ教育(Montessori)
子どもの自主性・自己選択を重視。「お仕事」と呼ばれる教具を用い、集中力・主体的な学びを育てる。0歳〜6歳の発達段階に応じた環境づくりを重視
第1章:モンテッソーリ教育の全体像をつかむ
第2章:モンテッソーリの根本的な考え方(哲学)
第3章:モンテッソーリの5領域を理解する
第4章:教具を理解する
第5章:実践を理解する
レッジョ・エミリア教育(Reggio Emilia)
子どもの創造性・表現の多様性を尊重。アートを中心としたプロジェクト型学習。環境(教室)を「第3の教師」として重視
第1章:レッジョ・エミリア教育の全体像をつかむ
第2章:レッジョ・エミリア教育の哲学・基礎概念を理解する
第3章:レッジョ・エミリア教育の実践要素を理解する
第4章:家庭・学校での応用方法を学ぶ
シュタイナー教育(Waldorf)
芸術・自然・リズムを大切にした全人教育。早期の読み書き計算を急がず、感性や想像力の育成を重視。木の玩具や自然素材をよく使用
第1章:全体像をつかむ
第2章:シュタイナーの世界観を理解する
第3章:実践要素を理解する
第4章:学校教育での実践の特徴
第5章:家庭で実践する方法を学ぶ
ピアジェの発達段階論に基づく教育(Piaget)
子どもの認知発達段階に合わせた教育法。手を使った体験学習・操作活動を重視
第1章:ピアジェ理論の全体像をつかむ
第2章:4つの発達段階を理解する
第3章:発達段階に基づく教育の実践を理解する
第4章:教科領域での応用方法を学ぶ
第5章:評価・観察の方法を学ぶ
ハイ・スコープ(HighScope)
子どもが計画 → 実行 → 振り返り を行う「プラン・ドゥ・レビュー」方式。アメリカの実証研究に基づき、特に幼児教育で高い評価
第1章:ハイ・スコープとは何か(基礎理解)
第2章:ハイ・スコープの構造を理解する(核心部分)
STEP 3:プラン・ドゥ・レビュー(PDR)を理解する
- プラン(計画):何をしたいかを言葉で表現
- ドゥ(実行):自分で選んで活動
- レビュー(ふり返り):経験を言語化・共有
- ▶ ハイ・スコープ最大の特徴であり、思考の枠組みを育てる。
STEP 4:アクティブラーニングの理解
- 子どもが主体となって学ぶ
- 教師は「教える人」ではなく「伴走者」
- 材料・環境は自分で選べるよう整理されている
- 子どもの興味を中心に活動が進む
STEP 5:デイリールーティン(1日の流れ)を学ぶ
- 代表的な構成:
- 到着・自由遊び
- モーニングミーティング(集まり)
- プラン・ドゥ・レビュー
- スナック・外遊び
- 小グループ活動
- ふりかえり・帰りの会
- ルーティンが安定することで、子どもが安心して主体的に動ける。
第3章:具体的実践を理解する
第4章:理論的背景を理解する
フレーベル教育(Froebel / Kindergarten)
世界初の幼稚園を創設したフレーベルによる教育。「恩物(おんぶつ)」と呼ばれる教材を使い、遊びを通して学ぶ
第1章:フレーベル教育の全体像をつかむ(基礎理解)
第2章:フレーベル教育の理論を理解する(本質部分)
STEP 4:子ども観(Child Image)を理解する
- 子どもは「自ら成長する内なる力」を持つ
- 大人はその力を妨げず、支え、見守る存在
- 子どもは自然とつながり調和しながら育つ
STEP 5:遊びの理論を学ぶ
- 遊びは単なる暇つぶしではない
- 子どもの精神・身体・社会性の学びが統合的に起こる場
- 大人の役割は「遊びを豊かにする環境づくり」
STEP 6:恩物(おんぶつ:Froebel Gifts)を理解する
- フレーベル教育の象徴。段階的に認知を発達させる教具セット
- 代表的な恩物:
- 第1恩物:ボール
- 第2恩物:球・円柱・立方体
- 第3〜6恩物:立方体ブロック
- 第7〜10恩物:棒・線・点などの構成遊び
- ▶ 形・数・空間認識・創造性が発達するよう体系化されている
第3章:フレーベル教育の実践を理解する
第4章:現代的な視点から理解を深める
バンク・ストリート教育(Bank Street)
子どもの社会的・情緒的発達に焦点。実体験/環境とのかかわりを基盤とした学び
第1章:基礎理解 ― バンク・ストリートとは何か?
STEP 1:バンク・ストリート教育の概要を知る
- アメリカ・ニューヨークのバンク・ストリート大学院(Bank Street College of Education)で発展
- “Developmental–Interaction Approach” が中心となる
- 子どもが体験(Experience)と社会との関わり(Interaction)を通して学ぶことを重視
STEP 2:バンク・ストリート教育の核心となる価値観
- 子どもの全体的発達(Whole Child)
- 実際の生活・社会との関わり(Real-world learning)
- 探究心・創造性
- 多様性と社会正義(Social Justice)への強い関心
STEP 3:他の教育法との区別を理解
- モンテッソーリ:秩序・教具中心
- レッジョ・エミリア:芸術的探究・環境(第3の教師)
- ハイ・スコープ:PDRによる構造化
- バンク・ストリート:子ども × 社会の関係・実体験重視
第2章:理論的背景を理解する(本質部分)
STEP 4:Developmental–Interaction Approach を理解する
- Developmental(発達):心理・社会・認知など多面的な発達段階を尊重
- Interaction(相互作用):子どもと環境・人・社会との関わりから学びが生まれる
- ▶ 体験+対話+気づき が発達を促す
STEP 5:背後の教育思想を学ぶ
- デューイ(John Dewey)の経験主義・民主主義
- ピアジェ:認知発達
- エリクソン:心理社会的発達
- 社会的構成主義(他者との協働による学び)
STEP 6:子ども観を理解する
- 子どもは「意味をつくる存在」
- 子どもは環境との関わりから世界を構築していく
- 大人は「学びを共につくるパートナー」
第3章:実践方法を理解する(現場の仕組み)
STEP 7:学びの環境(Classroom Environment)
- 興味に基づくコーナー(ブロック、アート、サイエンス、ドラマティックプレイ)
- 素材はオープンエンド(自由度が高い)
- 社会・自然など“現実の世界”とつながる教材が多い
STEP 8:教師の役割
- 子どもの行動を観察し“発達のサポート”を行う
- 子どもの問いや興味に応える
- 問題解決・協働スキルを促す
- 社会的・情緒的発達に焦点を当てる
- ▶ 教師は「ガイド」ではなく“共に学び合う存在”
STEP 9:学びの形 ― プロジェクト・インクワイアリー学習
- 社会・科学・自然に関するテーマを深く探求
- 例: “街”や“郵便局”、“市場”を調べて再現
- 公園や川の調査
- 地域社会との交流プロジェクト
- ▶ 現実世界を教材にする点が大きな特徴
STEP 10:社会情緒的学習(SEL)を重視
- 共感性
- 自己調整
- 協働
- コミュニケーション
- 自己表現
- これらの能力が学習の基盤とされる
第4章:評価・観察方法を理解する
第5章:応用とより深い理解
STEP 13:他の教育法との比較で理解を深める
- モンテッソーリ:個別・構造化 → バンク:社会・協働
- レッジョ:芸術・表現 → バンク:実体験・社会との接続
- ハイ・スコープ:構造化 → バンク:子ども中心の自由度
- シュタイナー:芸術・精神性 → バンク:実社会とのつながり
STEP 14:家庭での活かし方
- 一緒に地域を探検・観察
- 家庭での「学びのプロジェクト」
- 子どもの問いを大切にする
- 実体験・自然体験の機会をつくる
- 家族での協働的な活動
STEP 15:深く学ぶためのおすすめリソース
- Bank Street College の公開資料
- Dewey, Piaget, Erikson の理論
- 幼児教育と社会情緒的学習の文献
- 実践園のケーススタディ
オルタナティブ教育(Democratic / Sudbury School)
民主的な学校運営。子どもが学ぶ内容・時間を自由に決める。自己管理・主体性を重視した学び
第1章:基礎理解 ― オルタナティブ教育の全体像をつかむ
STEP 1:オルタナティブ教育とは何か?
- 従来の学校教育(公教育)以外の学びの形
- 子どもの自由・主体性・創造性・個性を重視
- 「標準化された教育」への疑問や課題から生まれた教育
- 代表特徴:
- 詰め込み型ではない
- 年齢一斉ではない
- 評価はテスト中心ではない
- 子ども中心主義(Child-centered)
STEP 2:誕生の背景・歴史を理解する
- 1960〜70年代のアメリカ・ヨーロッパでの教育改革運動
- 児童中心主義の発展
- デューイ思想・自由教育・人間性心理学の影響
- 「学校の多様性」への社会的要求の高まり
STEP 3:オルタナティブ教育の共通する理念
- 個別性と自由
- 探究学習
- 経験学習(Experiential Learning)
- 小規模・コミュニティ型
- ナチュラルな学びの環境
- 民主主義・参加型(学校運営に子ども参加)
第2章:基礎理論・思想を理解する
森のようちえん(Forest School)
自然の中で過ごし、遊びや体験から学ぶ。北欧発祥のアウトドア中心教育。レジリエンス、主体性、探究心が育ちやすい
